掲載日: 2015-05-20
更新日: 2023-04-15
高血圧

高血圧はなぜ悪いのでしょうか?

 血圧とは、心臓から送り出される血液が動脈を流れる際にかかる圧力です。高血圧の場合、血管に常時圧力がかかることで、血管が傷つきます。その結果、動脈硬化が生じ、血圧がさらに上昇し、狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などのリスクが高まります。

 高齢者の高血圧では、動脈の硬くなることで、上の血圧が高くなりやすく、心臓からの血流量が変わることで血圧が変動しやすく不安定になることが特徴です。そのため、急に立ち上がると血圧が下がり、脱水や食後でも血圧が低下しやすいです。

高齢者の高血圧の特徴

高齢者は夜間の血圧が下がらず、早朝の血圧が高いことが心臓や脳の血管に負担をかけ、合併症を引き起こす原因となります。早朝高血圧は、起床前から徐々に上昇し、高血圧患者では過度に上昇しやすいです。

早朝高血圧

血圧の記録

早朝高血圧

もともと血圧は体が目覚めるための準備を行うために、起床前から徐々に上昇し始めます。 高血圧の人は過度に上昇しやすいのが特徴で、これを早朝高血圧(モーニングサージ)と呼びます。ただそれにも主に2種類あり、朝血圧が急激に上がるタイプと、もともと夜間血圧が下がらないタイプがあります。(さらに昼間の血圧より夜間の血圧のほうが上昇しているinverted-dipper型や、夜間の血圧が昼間に比べ20%以上低くなるようなextreme-dipper型も存在します)

図より、日中の血圧は問題なくても、早朝は血圧が上昇している場合があります。 これより、少なくとも早朝高血圧を記録しましょう!

脳卒中と心筋梗塞は午前6時から12時までに起こりやすい

早朝は脱水により血の塊ができやすい時間帯であり、血圧の急激な上昇によって血管が破れることで、脳卒中や心筋梗塞などの病気が発生しやすいとされています。

グラフでもわかるように脳卒中と心筋梗塞は午前6時から12時までに起こりやすく、1日の血圧の差が大きい人、血圧変動が大きい人は脳卒中、心筋梗塞、狭心症リスクが高まるという報告もあります。

以上より、高血圧が気になる方や薬を服用している方には、できれば朝の血圧測定がお勧めです。朝は忙しいですが、毎日でなく週に2、3回でも計っていただけると診療の手がかりとして助かります。早朝高血圧を記録することで、適切な対策を講じ、健康を維持することができます。

早朝高血圧

港南台内科クリニック