掲載日: 2018-09-12
イメージ図

週1回の糖尿病薬

 毎日内服する薬が、週1回内服、もしくは週1回注射に置き換えることで、夜勤等で毎日のリズムが一定でない職(不規則な生活スタイルな方)についている方、忙しい方などで飲み忘れが多い方、内服や注射の回数を減らしたいという方にマッチする可能性のある薬です。

薬の数を減らすことのメリット

 高齢化により、独居や認認介護のまま、インスリン治療の治療や何種類もの薬を内服している方が増えています。インスリンや経口血糖降下薬は管理を誤ると重症の低血糖を起こすこともあり、だからと言ってインスリンや内服の減量を試みるも食事や服薬管理がうまく管理できないと、思いがけず、高血糖になってしまうということもあります。

 そういう方にも週1回の内服や週1回の注射製剤を用いることで、内服薬等の数を減らし薬剤の整理、それによりトラブルが減る可能性が大きく、さらに血糖改善がみられることがあります。

 また自身での服薬/注射が困難な患者さんに週1回なので、訪問看護スタッフや家族が管理して投与することもできます。

イメージ図

週1回の内服薬

 現在 ザファテック、マリゼブの2剤があります。週1回のDPP4阻害薬について、もともとDPP4阻害薬は単剤では低血糖などの副作用が少なく、使用しやすい薬でしたので、週1回の薬でも、単剤では低血糖等はおきにくく、非常に使いやすくなっています。

イメージ図
イメージ図
イメージ図
イメージ図

週1回のGLP1受容体作動薬

 ビデュリオン、トルリシティ、オゼンピックの現在3種類あります。こちらも、もともとGLP1受容体作動薬は単剤でもちろん、低血糖のリスクは少なく、また他の糖尿病薬の組み合わせにもよりますが、工夫すれば他の糖尿病薬と組み合わせても、問題なく使いやすい薬となっており、そうすることでほかの内服を減量したり、もしくはインスリンの単位数を減らすことができたり、1日のインスリンを打つ回数を減らすこともできる場合もあります。毎日の注射は自身では難しく場合でも、週1回なら訪問看護師や家族の人が可能な場合もあり使いやすくなっています。

ビクトーザ皮下注18mg
バイエッタ皮下注5μg ペン300
イメージ図
ビクトーザ皮下注18mg
バイエッタ皮下注5μg ペン300
バイエッタ皮下注10μg ペン300

主治医ときちんと相談

 これらの週1回の薬はすべての例で変更可能もちろんではありません。その人の状況や病状、現在内服しているものによっては、変更が難しいものもたくさんあります。変更ができるかどうかは、現在 治療を受けている主治医ときちんと相談しましょう。

港南台内科クリニック