港南台内科クリニック

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インフルエンザについて

Date Posted: 2018-01-09

インフルエンザはどのように感染するのか? また日常の予防は?罹ってしまったら?(必ずしも抗インフルエンザ薬が必要とは限りません)咳エチケットとは?迅速検査について(実はインフルエンザに感染していても約3人に1人は迅速検査でも陽性にならない=偽陰性になり、限界がある→詳しくは後述) などなどまとめました。

インフルエンザは下の図のようにウイルスです。

感染経路

その感染する経路は主に二つあります。

飛沫感染

感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出。別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染。

主な感染場所は学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所などです。

接触感染

  1. 感染者がくしゃみや咳を手で押さえる
  2. その手で周りの物に触れて、ウイルスが付く
  3. 別の人がその物に触ってウイルスが手に付着
  4. その手で口や鼻を触って粘膜から感染

*主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

インフルエンザの日常できる予防

1.人ごみを避けること

高齢な方や基礎疾患のある方、妊婦、疲労気味、睡眠不足の方は特に、インフルエンザが流行してきたら、人ごみや繁華街はできたら避けましょう。

基礎疾患
  1. 喘息や、慢性呼吸器疾患(COPD)のある人
  2. 血液疾患の人
  3. 免疫抑制状態の人 (悪性腫瘍やステロイド、免疫抑制薬内服中の人)
  4. 慢性心疾患のある人
  5. 糖尿病など代謝性疾患のある人 など

2.外出後の手洗い、うがいの励行→接触感染の防止

手洗いは、インフルエンザだけでなくてもどんな感染症予防になります!!

3.十分な睡眠

睡眠は、インフルエンザになった際も大切です!!

4.適度な室温

関東の冬は乾燥しやすく 乾燥はインフルエンザに罹りやすくなります。 さらに乾燥しやすい屋内では加湿器など利用し50~60%の適切な湿度を保つと罹りにくくなります。

5.咳エチケット→飛沫感染対策 ~ほかの人への思いやり-

特にほかの人にうつさないために大切です。

マスクをする

くしゃみや咳が出ている間はできるだけマスクを着用しましょう。 使用後のマスクは放置せず、ごみ箱に捨てましょう。 ※マスクを着用していても、きちんとできている人は少ない印象があります!! 鼻の部分に隙間があったり、あごの部分が出たりしていると、効果がありません。 鼻と口の両方を確実に覆い、正しい方法で着用しましょう。

顔をそらす

くしゃみや咳の飛沫は、1~2メートル飛ぶと言われています。 普段より咳エチケットを心掛け、くしゃみや咳をするときは、他人にかからないように、顔を他人に向けないようにしましょう。

とっさの咳やくしゃみでマスクがない場合
  1. ティッシュや腕の内側で口と鼻を覆いましょう
  2. 使用後のティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう
  3. 手の場合はすぐに手を洗いましょう

インフルエンザワクチンによる予防

確実な方法は流行前にワクチン接種を受けましょう。ワクチンは発症する可能性を軽減させる効果と発症した際の重症化も防ぐ効果があります。(ワクチンのページ)

※接種後すぐは効果が発揮しないので、流行前に打つことが大切。

インフルエンザになってしまったら

  1. 具合が悪ければ、早めに医療機関に受診しましょう
  2. 特に上記に挙げた基礎疾患のある方は重症化する可能性が高いので早めに受診を
  3. 安静にして休みましょう。特に睡眠を十分とることが一番大切
  4. 水分を十分補給しましょう
  5. 周りにうつさないようにマスクをしましょう。
  6. 人ごみや繁華街への外出を控え、無理に学校や職場に行かない。

繰り返しですが一番大切な治療は、薬を内服することではなく、安静にし睡眠をとることです。

抗インフルエンザ薬を服用するかどうかは場合によるのです→必ずしも抗インフルエンザ薬を使用しないと治らないわけではない。つまり使わなくても多くのインフルエンザ感染は自然に治るのです。

抗インフルエンザ薬の効果としては、実は健常成人では半日程度(0.55~0.57日)程度早く熱をさげるというものでしかないという信頼性の高い調査研究報告もあります。 抗インフルエンザ薬を用いずとも、解熱薬や漢方の内服のみでもよいことが多いのです。 ※基礎疾患のある方や高齢者や小児などリスクの高い方では、上記は当てはまらず、内服したほうが良いと考えます。

インフルエンザ迅速検査について

2017年の報告では迅速検査の感度は66.1%という結果もあります。これは約4割は実はインフルエンザの人でもインフルエンザではないと間違って検査の結果が出る(偽陰性)ということです。

迅速検査は 鼻粘膜や鼻汁のインフルエンザウイルスを検出するため、ウイルスが十分に増殖していない発症後12時間未満では、特に偽陰性になりやすいです。 迅速検査も絶対ではなくそれなりに偽陰性が多く限界があることを理解しましょう。そのため、検査では陰性だとしても、臨床症状よりインフルエンザとして判断し治療することもあります。